同じ病気でも年齢によって入院期間は違います。主な病気の年齢別の入院期間をしらべました。
年齢別の入院日数
下の図は、年齢別の入院日数の統計データです。
35歳から増加して、年金暮らしが始まる65歳以上で平均入院日数が40日以上となっています。
高齢になると入院期間が長引くという事のようです。
医療保険で入院保障を付ける場合、現役時代は短めでも老後は長めに考えておいた方が良いと思われます。
疾患(病気)ごとの平均入院日数
下の図は、疾患ごとの平均入院日数の統計データをまとめたものです。
精神系及び行動の障害と神経系の疾患は他にくらべてかなり入院日数が長く、平均でも約10ヶ月の入院が必要な疾患です。このため、患者と家族はかなりの精神的・経済的負担を余儀なくされます。
次いで循環器系、損傷および外因の疾患、筋骨系及び結合組織、血液もしくは免疫、内分泌、栄養および代謝の順になっており、ここまでが平均で30日以上かかっています。
その他の疾患は平均で30日以下の入院で退院できているという事がわかります。
癌(がん)の年齢別の入院日数
下の図は、死亡率が高い癌(がん)の年齢別入院日数の統計データをまとめたものです。
15〜64歳までは平均入院日数が短いのですが、65歳以上ではどの癌でも長くなっています。
癌の発生部位で見ると、胃がんが最も長く以下の順に入院が長くなっています。
胃がん > 大腸がん > 肝臓がん > 肺がん > 乳がん
しかし入院期間は思っていたよりも短く、平均で1ヵ月以下です。
その他 I の平均入院日数
病気の種類が多いので分けてグラフ化しています。
死亡率が高い脳血管疾患の平均入院日数が3〜4カ月と特に長く、しかも年齢とともに増加しています。
次いで 結核、糖尿病 が2ヵ月以上、高脂血症、高血圧性疾患 が約2ヵ月となっています。
やはり65歳以降から平均入院日数が長くなっています。
その他 II の平均入院日数
病気の種類が多いので分けてグラフ化しています。
こちらは、入院日数が50日以下のものを中心に表示しています。
34歳以降から平均入院日数が長くなっています。
長期入院疾患の平均入院日数
こちらでは特に入院日数が長い病気をまてめています。
特に長いのは統合失調症で、数年単位の入院期間となっています。
次いで認知症。 これは1〜1.5年の入院期間です。
アルツハイマーは、約1年です。
やはり年齢とともに入院期間が長くなっています。
これらの病気は退院後のケアも必要ですから、長いあいだ病気と付き合っていく必要がある病です。
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