最近耳にする機会が増えた健康寿命について調べました。
下の表は、男女の平均寿命と健康寿命およびその差をまとめた結果です。
厚生労働省 健康日本21(第二次)分析評価事業 資料より 参照させていただきました。
健康寿命とは、”健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間” とされています。
一般的には、心身ともに健康で不自由なく行動して生活できる期間ということのようです。
一方、平均寿命と健康寿命の差は、病気やケガや障害で日常生活になんらかの支障がでている期間です。
この期間が短い方が、生き生きと日常生活をすごせる時間が長いということです。
平成25年の黄色の行を見てみましょう。
男性の場合、平均寿命は、80.2歳で健康寿命は71.2歳です。その差9年間は不健康な期間です。
女性の場合、平均寿命は、86.6歳で健康寿命は74.2歳です。その差12.4年間は不健康な期間です。
女性の寿命は男性よりも6歳長いですが、健康寿命は3歳ながいだけです。不健康な期間は12年間もあります。
生活に支障をきたす程度の病気は、高齢期になるほど多い事と考えると、多くの人は70〜75歳くらいまで健康で生活できると考えてよいと思われます。
75歳までに行きたいところ、やりたいことができるように計画してチャレンジしたいものです。
最近の推移
平均寿命と健康寿命とその差の表をグラフにしたのが下の図です。最近は、ウォーキングをしている方を良く見かけます。
歩行は体に良いと言われていますが、データを見たことがなかったので調べました。
下のグラフは、1日の歩行時間と循環器疾患の死亡率の関係です。
平成26年版 厚生労働白書よりデータを参照させていただきました。
虚血性心疾患とは、心臓の周りの血管が何らかの原因で細くなったり、詰まったりしておこる病気で、狭心症や心筋梗塞が有名です。
脳梗塞も同じような原因でおこります。脳にいっている血管が狭くなったり詰まることで、その先の脳神経細胞が壊死したことが原因でしびれや麻痺などの症状が発生する病気です。
いずれも血管の詰まりが原因の病気と言えます。
下の図は1日に0.5時間歩行する場合の虚血性心疾患と脳梗塞の死亡率を1として比較しています。
1日に0.5時間も歩かない場合、約20%も心疾患、脳梗塞の死亡率が増加しています。
一方、毎日1時間歩くと、虚血性の心疾患と脳梗塞の死亡率がともに低下しており、約20%も改善されています。さらに歩行は脳を活性化させ、やる気を出させるのでボケ防止にも良いといわれています。
毎日1時間を目標にウォーキングを始めましょう。
私自身、タバコを長年吸ってきましたが、やっとやめる事ができました。
タバコを吸っている時は、本当に体に悪いの?吸っても吸わなくても肺がんになる人はいるよね?
とか、今更タバコをやめても手遅れじゃないの? と思っていました。
そこで、タバコは本当にそんなに害があるのかをまず調べてみました。
平成26年版 厚生労働白書よりデータを参照させていただきました。
下の図は、喫煙者のがんによる死亡率を、たばこを吸わない人の死亡率を1として比較したものです。
上のように、タバコを吸う人は、癌による死亡率が明らかに上がっています!
特に喉頭がんによる死亡率は、喫煙による影響が顕著です。
これまでタバコを吸ってきた方は、喉頭がん、肺がん、肝臓がん、口腔・咽頭がん、食道がん、肺気腫 らの検査を一度はした方がよさそうです。
タバコは、まさに百害あって一利なし。 悪いことしかありません。
できるだけ早く、やめましょう!
タバコをやめたら死亡率は改善されます!
長くタバコを吸ってきたから、今さらやめても手遅れじゃないの?と思ったので、調べました。QRコードです